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愚か者が漏らす戯言

子供に教育を受けさせる義務の条件を緩和したらどうかな!?

国民の三大義務の一つに、管理下にある子供に教育を受けさせる義務がある。

そして日本の教育義務は就学義務らしい。

要するにホームスクーリングは認められていないみたい。

あくまでも学校へ通わせる事を前提とした教育義務という事。

だから条件を緩和してホームスクーリングも認めたらどうか。

私が何故、こんな事を思ったのか。

近年、日本では待機児童問題が大きく取り沙汰される様になった。

そして、その議論の中で保育園の義務化なんて話もあるだよね。

確かに保育園が義務化されて、全ての家庭が保育園を利用出来る様になったら、親は助かる方も多いとは思う。

だけど、子供にとっては保育園の方がいいとは限らないとも思うんだよね。

子供の健全な育成をしようと思ったら、家庭の中で保育をした方が良い面もあるだろう。

要するに義務化までしてしまうと、どんどん家庭での保育が蔑ろにされていき、子供の健全な育成を阻害する危険性があるのではないか。

そして、思ったんだ。

それは学校も、そうなんじゃないか、と。

現在、学校教育も様々な問題を抱えている。

勿論、その全てではないだろうが、義務である事が問題解決を遠ざけている事もあるのではないか、と。

そして、そもそも学校は貧しい家庭にも教育を行き渡らせる為のものだと思うんだ。

裕福な家庭は無理に学校へ通わせる必要は無いんじゃないのかな。

各家庭で児童教育の資格を持つ者が家庭教師をする選択があってもいいと思う。

現在は学校教育を補完する感じで塾や家庭教師が利用されているけど、塾や家庭教師だけでも規定の教育の履行が行える様にする。

そこに私は様々な可能性があると思った。

先ず家庭で教育を受ける者が増えれば、当然、学校で教育を受ける者は減る。

そうなる事で学校という現場においては教師の負担が減り、尚且つ教育の質を高める事が出来るのかもしれない。

所謂、少人数学級というものになるだろう。

すでにそういう取り組みをやっているところもあるんでしょ。

勿論、少人数学級でどの程度の効果があるのかは、データの蓄積を待たなければならないのかもしれない。

ただ、やってみる価値はあると思うんだ。

そして、もし効果があるとして。

家庭での教育の方を考えてみる。

学校での教師の負担が減った分、教師が家庭教師を出来る様になるのかもしれない。

学校での教職だけでは収入にも限界があるだろう。

どんなに頑張ったとしても。

しかし家庭教師をする事で裕福な家庭から自由に授業料を受け取る事が出来る様になれば、教師の収入を上げる事が出来るかも。

勿論、優秀な教師に限られちゃうだろうけどね。

そうやって、無制限とまではいかなくとも、教師としてのスキルアップをしていけば収入も上げる事が出来る。

そうなれば教師のなり手も増えて、競争を促し教師の質を高める事も出来るかもしれないよね。

現状はその逆の悪循環に陥っている様に思う。

教師のなり手が足りない事で資質に欠ける者まで頼らざるを得なくなる。

その様な教師が時に問題行動を起こしニュースになったりも。

そうなってから仕方なく処分をする。

或いは処分しないで済む様に揉み消そうとする。

そんなんで本当にいいの!?

勿論、競争を促しても、そういう事を無くす事は出来ないだろう。

でも、減らす事は出来るのかもしれないよね。

本来、教職は憧れる職業の一つであったはず。

そして教職の社会的意義は変わらずに高いと思う。

にも関わらずに職務が大変なのに収入は上がらない、じゃあ、ねぇ。

かと言って行政が教師の給与を、そんなに上げる事は出来ないだろう。

だったらば、自分の才覚で収入を増やせる余地は与えてもいいのではないだろうか。

そして教育が家庭で行われる様になれば、それを管理する者も必要になってくるのかもしれない。

教育を受ける児童のスケジュールを管理する専門職が。

その様な雇用を作り出す事も出来るのではなかろうか。

恐らく家庭によって様々なやり方が出てくるだろう。

各教科毎にそれぞれ別の教師を雇う。

或いは完全に専属で殆どを任せてしまう選択もあるのかもしれない。

そして足りないところだけ別に雇ったり。

そうなると児童の教育係を専門職にする者が出てきたりも。

また家庭教師では集団生活の経験が出来ない、という指摘はあるだろう。

しかし、それも別に機会を作る事で、新たなサービスや雇用を作り出す事も出来るかもしれないよね。

とにもかくにも、教育の選択肢を増やす事。

それは裕福な家庭にも貧しい家庭にも、それぞれのメリットを活かす事も出来るのではなかろうか。

その為にホームスクーリングを認める。

子供に教育を受けさせる義務の条件を緩和する事も議論していかなければならないのではないか。

そんな提案をしたいと思う。