愚か者が吹く笛の音に雲が笑う

愚か者が漏らす戯言

消費税に楔を打ち込め!

現代社会において、よく格差という問題点が取り沙汰されたりもしますが、はっきり言って消費税というものが、その格差をどんどん拡げている一番の要因だと思うのです。

そして、その格差が貧困という問題をも拡大させ、それが先進国における成果主義や資本主義、そして民主主義に対する疑問を強める事となり、原理主義テロリズムを生んだ背景の一つにもなっているように思います。

にも拘わらず、特に欧米社会は消費税というものを信じ過ぎているように思えてならないのです。
そして日本もそれに同調するかのように消費増税という方向へと向かってもいます。
果たしてこのまま日本は税制の面で、欧米に追従していっていいのだろうか。

私はそうは思いません。
むしろ、日本が消費税以外の選択肢を世界に示す事が出来ないものか、と思ったりするのです。
欧米の価値観とは違った価値観がある日本にこそ、その可能性が秘められていると思ったりもするのです。

ただ、すでに日本独特の価値観というものは、それなりの割合で欧米からもたらされた価値観に浸蝕されてしまってもいるのかもしれません。
だから、そう簡単な事ではないとも思います。

しかし、我々の未来を考えた時、簡単ではないからと逃げてばかりいても、何にもなりません。
だとするならば、いずれは誰かがやらなければならないものと考えます。

勿論、それを我々日本人がやらなければならない必要性は無いのかもしれません。
でも、もしそれを日本人がやってのける事が出来るのであれば、国際的な日本の立場の向上も十分に考えられる事だと思うのです。

近年、中国の台頭により、日本は押されっぱなしの印象があります。
そして、ロシアやアメリカとは相変わらずですし、その上、韓国にもやりたい放題やられている感じがしないでもありません。

それもこれも全ては日本の国力低下が要因であると。
そんな状況を一変させる為にも、我々は何かいいアイデアを搾り出さなければならないのかもしれません。

そして、消費税が最も優れた税制であるとの欧米の価値観に楔を打ち込む事が出来れば、世界の中で日本の存在感を示す事に繋がり、それが日本の国力の底上げにもなり得るでしょうし、延いては国際社会の中で日本がより大きな役割を担う事も出来るようになると考えます。

その為にも力のある者が自主的にまた、積極的に力のない者を助けるような形の税制システムを構築する事が出来れば、再び世界に誇れる日本というものを取り戻す事が出来るのかもしれません。

そして、そのような形で国際社会に貢献する事が、本当の意味での積極的平和貢献というものにもなり得るのではないでしょうか。

転載元URL(2015.10.21)
http://next.spotlight-media.jp/article/205878144169573281