愚か者が吹く笛の音に雲が笑う

愚か者が漏らす戯言

米国大統領選挙で感じた事

先日の米国大統領選挙においてトランプ氏が勝利をした。

正直、私はトランプ氏に良い印象を持ってはいなかった。
でも、だからと言ってクリントン氏の方が良かった訳でもない。

本音としてアメリカ人じゃなくて良かったな、と(笑)
だって、どっちも選びたくなかったもんなぁ。

まあ、そう言っていられるのも外国の事だから。
いい意味でも、悪い意味でも、距離を置いて選挙を観る事が出来た。

しかし、周囲を見てみると、そうでもなかったりする。
日本のメディアも含めて、ネット上では混乱も見られたよね。

勿論、アメリカの方でクリントン氏に投票をした方は残念無念ではあるだろう。
でも、他国の人間がそこまで感情的になる必要はないと思うんだ。

確かに、トランプ氏が大統領になる事で損害を被る者も出てくるだろう。
だからと言って、トランプ氏を選択した者を貶めるのは如何なものか。

正直な話、今後、どうなるのかは何も分からない。
でも、それが米国民の選択なんだよね。

少なくとも他国の人間が、その選択にケチをつけるのはおかしいと思う。
逆の立場になれば、選択にケチをつけられたら不快だよね。

そして他国の人間はどうするのがいいのか。

それはトランプ氏が大統領になる事が決まったのだから、それに対してどうするかを考える。

損害を被るというのであれば、どうすれば、その損害を小さく抑える事が出来るか。
或いは、損害どころか利益に繋げる事が出来る様なアイデアを考えた方がいいのもしれない。

日本にとっても、トランプ氏が大統領になる事はデメリットばかりではないだろう。

そう。

どうすれば、デメリットを減らす事が出来るか。
どうすれば、メリットを活かす事が出来るか。

これから他国は、その辺を議論して決めていかなければならない。

そうする事が米国民の選択を尊重する事になり、そうする事で今度は他国の選択を米国が尊重する事に繋がると思うんだ。

今更、他国の選択を貶める事を言って何になる!?

それよりも"これから"を考えたい。

因みに、私が考える日本の"これから"は。

米国との安全保障の面で変化が出てくるといいな、と。

はっきり言っちゃうと、戦争放棄を撤回したい。
そして自衛隊の国軍化。

勿論、すぐには無理だし、私が生きている内に実現は出来ないだろう。
ただ、そういう方向へ進んで欲しいな、と。

私の持論として、戦争を放棄する事によって齎される平和は信用するにあたらない。
戦争をするかしないかを選択する上で、しない選択をする為の努力であったり、過程そのものが平和だと思う。
その選択を否定している放棄が日本の社会に甘えを生んでいるのではないか。
だから日本の社会を改善していく為には、先ず戦争放棄を撤回する必要がある。

また、自立した主権国家として、ちゃんとした軍隊は必要だと思う。
自衛隊なんて中途半端な状態は不健全なのではなかろうか。
国家として健康を取り戻す為に自衛隊の国軍化が必要。

その上で日本国民が、必要の無い戦争には"しない選択"をすればいい。
放棄は思考停止を招いているだけの様に思う。

我々は常に選択をしていかなければならない。
その選択を省いて、平和を得られるなんて虫がいい様にも思う。

結局、それが社会を幼稚にしていってしまい、幼稚な社会が不必要な争いを無尽蔵に作り出す。
ひょっとしたら、その先にこそ、皆が望まない戦争があるのかもしれない。

そうならない為にも日本は安全保障の面で自立へと向かう必要があるのではないか。

そして、そういう面で米国の大統領がトランプ氏になった事は追い風にする事も出来るのかもしれない。

もっとも私はトランプ氏が大統領になる事を望んでいた訳ではないので、後付けで考えた事ではあるんだけどね(苦笑)

いずれにしろ、もうノーサイドだと思うんだ。

取り敢えず、米国の大統領はトランプ氏になるという事を踏まえた上で、よりよくする為に何が出来るのか。

米国民も含めて、他国の方々も、そちらに知恵を絞っていくべきではないか。

いつまでも、決まってしまった勝敗にケチをつけていても何も始まらない。

米国の大統領選挙の結果を受けて、そんな風に思う次第であります。