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愚か者が吹く笛の音に雲が笑う

愚か者が漏らす戯言

日本という国が原子力開発から脱落するという事

現在、日本で国政においては少しづつ原発再稼働の方へ動きつつあるが、以前として市民レベルでは原発に対する反発も少なくはないように感じる。
正直に言ってしまうと何が正しいのかはわからない。
そう前置きした上で、あくまでもの私見を述べさせて頂こうと思う。

私は原発に関しては反対でも容認でもなく推進すべきだと思っています。
その理由を幾つか上げさせて頂くと、

温室効果ガスの排出削減を優先すべき
廃棄物処理廃炉の技術確立の為にも原子力開発は必要
・欧米や中国に核技術を独占させる事は大きな問題

という感じになりましょうか。

先ず、温室効果ガスの排出削減を優先すべきとの事について。
そもそもそのような状況を招いたのは我々人類、特に先進国の人々なのです。
それなのに放射能が恐ろしいからと言って、温室効果ガスの排出削減を疎かにしていいものなのでしょうか。
結果的に温室効果ガスの排出削減が頓挫している現状は余りにも無責任に感じたりもします。
極端な事を言えば、放射能のリスクを負えない人間は先進国で生活する資格は無い。
勿論、これは言い過ぎなのかもしれません。
しかし、もっと真剣に温室効果ガスの排出削減には取り組む必要があるのではないでしょうか。

また、世界で唯一の被爆国であり、福島の事故も経験した日本が、それでも地球環境保全の為にと積極的に原子力開発に取り組む姿勢を見せる事は、国際社会で地球環境に対する危機感をより共有する意味でも、少なからず力になれるのではないかと思います。
先進国と新興国、途上国との溝を少しでも埋める為にも日本が原子力開発を進める事は無駄ではないと思うのです。

次に廃棄物処理廃炉の為の技術確立の点。
安全保障において米国に依存している事で様々な問題を起こしている事を目の当たりにしていながら、この点でも外国頼みにするつもりなのでしょうか。
少なくとも自分達で何とか出来るよう努力していく必要はあるように思います。

最後は大国に核技術を独占させてしまう事の危険性。
核開発を続けていく事で将来、放射能を克服する手段が確立されるとしたらどうでしょう。
一見、素晴らしい事のように思えますが、それが大国の独占下の場合、大国に核兵器を使わせてしまう危険性を高めてしまうように思うのです。

だから、大国以外に高い核技術も持つ国も必要だと考えます。
例え大国と肩を並べるまでいかなくとも、その差を出来るだけ縮めておかなければならないように思います。

勿論、日本がその役目を負わなければならない理屈はありません。
しかし、現実的には日本がやらずに何処が出来るのでしょうか。
インドは将来的には大国の方に入ってしまうように思います。
パキスタンには可能性があるのかもしれませんが、他に核を保有していない国で一番可能性を秘めているのは日本だと思うのです。

そして、これは単に私の日本に対する過大評価なのかもしれません。
しかし、国土も資源も少ない日本にとってのセールスポイントは技術力しかないと私は思っているので、例え今は過大評価であったとしても、その可能性だけは信じたいと思うのです。

最後に以上の事を踏まえた上で、日本が原子力開発を止めてしまうとどういう事になるのか考えてみる。

・環境破壊の点ではより環境破壊を加速させかねない。
原子力技術の点では、より外国に依存する事になる。
・核の独占という点では大国の横暴を助長しかねない。

そして、これらは全て私の個人的な見解にしか過ぎません。
地球の将来、日本の将来を考えるとそういう見方も出来るのではないかというだけの事です。

しかし、その一方で現在、目の前にある問題をどうするか。
核に対する倫理観、今を守る事をしなければ将来も無くしてしまいかねない事。
そして何より問題なのは、日本の原子力産業に対する不信感。

まだまだ皆で色々と方向性を模索する必要もあると思いますが、先ず私の意見としては、余り今を悲観的に考える事はせずに将来を信じて前向きに考えていきたい。

転載元URL(2015.12.13)
http://next.spotlight-media.jp/article/225224857516294762